一寸先は沼

とてつもなく深い沼だなんて知らなかったんだ

「Travis何人Japan」問題

TravisJapanは最初、9人だった。仲田拡輝、川島如恵留、森田美勇人、七五三掛龍也、吉澤閑也、宮近海斗、中村海人、阿部顕嵐梶山朝日。この9人でTravisJapanで、彼らはその名前の通り振付師のトラビス・ペイン氏が選抜に関わって結成され、今井翼座長率いる舞台PLAY ZONEに出演したのがはじまりだった。それが、2012年の夏の話。
それから毎回PLAY ZONEにはTravisJapanとして出演していたものの、9人全員が揃うことはほとんどなかった。最後の青山劇場での公演でさえ、阿部顕嵐の怪我により8人での出演を余儀なくされた。その他の舞台・・・・・例えば少年たちでも、TravisJapanとしておきながらも実際は川島如恵留、森田美勇人、七五三掛龍也、阿部顕嵐・宮近海斗(ダブルキャスト)のみの出演だったこともあった。
先述のとおりTravisJapanは「揃わない」ユニットだった上、宮近海斗と阿部顕嵐は岸優太、岩橋玄樹神宮寺勇太などと共にSexyBoyzとして活動するなどTravisJapan以外の括りで活動をするメンバーもいた。もっと言うのなら、TravisJapanはメディア班とそうでないメンバーが混在していた。それでも、PLAY ZONEの期間になれば彼らはTravisJapanとして集まって、同じ舞台を踏んだ。
揃わないといえば、ジャニーズ銀座の公演もそうだった。長らくTravisJapanというユニットがあったにも関わらず、2015年のクリエでは兄組(森田美勇人、仲田拡輝、川島如恵留、七五三掛龍也)は"MAD"、MADEと合同公演、弟組(吉澤閑也、中村海人、宮近海斗、阿部顕嵐梶山朝日)は5人単独の公演だった。この俗に言う弟組(トラジュ)だけがTravisJapanかのような扱いを受けたいたこともある。主にアイドル誌で、「TravisJapan」とクレジットがありながら弟組の5人しか誌面には載っていないことも少なくなかった。
青山劇場が閉館してPLAY ZONEが上演されなくなったら、TravisJapanは解体されるのかもしれない。きっと、多くの人が感じたことだろう。しかし、事務所はいい意味で期待を裏切ってくれた。突如として発表された近藤真彦大先輩の周年ツアーのメインバック。あの事務所がバックを先に、しかも具体的に発表するなどそうあることではない。しかも夏~冬にかけての長期のツアー。それは、年内はTravisJapanが解体されないというある種の保証でもあった。そんな安心の矢先、近藤真彦大先輩のツアーに重なる形で秋頃に始まった嵐のドームツアーにもTravisJapanは抜擢された。9人から、森田美勇人と阿部顕嵐の2人を除いた7人で。別仕事があるのではなど様々な憶測が飛び交ったが、なぜ2人がいなかったのか、理由が公に明らかになることはなかった。翌年(2016年)のお正月、彼らはTravisJapan9人でタッキー&翼のコンサートに出演し、5月には結成以来初めての9人でのクリエ公演を行った。しかしこの間に嵐のアリーナツアーが始まり、こちらには阿部顕嵐を除く8人が出演している。ようやく5人から9人になったと思ったら、今度は9人なのか8人なのか7人なのか、場所によって人数が変動するようになった。
そんな非常に不安定な状態に拍車をかけたのが、Love-Tuneの結成と増員だった。初めは安井謙太郎、真田佑馬、萩谷慧悟、森田美勇人の4人だったはずが、いつの間にか少クラにもアイドル誌にも諸星翔希、長妻怜央、阿部顕嵐の3人を加えた7人でLove-Tuneになっていた。それと同時に、アイドル誌のTravisJapanのページから阿部顕嵐だけがいなくなった。6月発売分にはTravisJapanにいたはずの阿部顕嵐は、7月発売分の雑誌にはLove-Tuneのページにのみ掲載されていた。森田美勇人は、どちらにもいるのに。
そして、今日。10月のABC座公演のキャスト。阿部顕嵐だけが、やっぱりいない。そして、あの書き方だ。They武道江田剛山本亮太はそれぞれの個人名の後にユニット名があるのに対し、TravisJapanはユニット名の後に個人名がある。それはつまり、「TravisJapanはこの人たちだ」という意味に他ならないだろう。
TravisJapanは、これから先8人になるのだ。森田美勇人はこの先Love-TuneとTravisJapanを掛け持ちして、阿部顕嵐Love-Tuneだけの阿部顕嵐になる。そして、9人で最後のステージがサマステになるのではないだろうか。そのサマステが、幸せで溢れたものになりますようにと、願わずにはいられない。










ちなみに、私は一連の流れにまっっっっったく納得できません。私は9人のTravisJapanが好きです。PZカンパニーが好きなのもあるけれど、個性がバラバラな9人が揃ったダンスをする魅力は抜きん出ている。9人揃った姿を生でみたことは決して多くはなかったけれど、私はあの9人が好きです。