一寸先は沼

とてつもなく深い沼だなんて知らなかったんだ

見ることのできなかった未来へ

契約解除。

昨日の夜のことだ。仕事が終わって電車に乗り込んで、ついったのTLを眺めていた。大量に流れてくる島茂子の始球式の写真*1の間に、その言葉があった。誰のことかなんて、リンク先を読まなくったってわかった。動揺も、怒りも、納得も、いろんな感情が流れてきた。私は、苦しかった。あの日からずっと、苦しい。

あの日、私は外出していた。一緒に遊んでいた相手が、ふと「山口、書類送検だって」と漏らした。何を言っているのかよく理解できなかったし、正直デート中でそれどころじゃなかったので、その場では流してしまった。地元に帰ってきて、落ち着いてツイッターをみて、漸く何があったのかを把握した。把握はしたけど信じられなかった。だって、私のみてきた山口達也はそういうことをする人じゃない。アニキ肌で、みんなから頼られて、みんなを優しく見守ってる人だ。私の中の彼は、ずっとそうだった。でも、本人の会見があって、いろんなことが明るみに出て、社長やメンバーが謝罪して、それが事実であると思い知らされた。彼を擁護したいわけじゃない。けど、大して知りもしないのに好き勝手言われるのが苦しかった。

4人の会見、あの人たちがメンバーでよかったと思った。どんなメディアよりも、誰よりも厳しくてでも一番優しかったのは4人だった。4人に謝罪させる必要はない。確かにその通りだ。でも、憶測だけれど4人は謝罪させられたのではないと思う。連帯責任だと、ある1人が言った。彼らなりの意思表示で、ケジメだったんだと思う。いつか、5人に戻る日が来るんだろうか、来たらいいな。彼がしたことは簡単に許されることではないけれど、でも断じて許されないというものでもないと思うから。そんなのんきなことを考えていた矢先の、契約解除だった。

全部、彼が壊してしまったんだ。もう二度と、彼の甘い歌声は聴けない。優しいまなざしも、ベースを弾きながら楽しそうにぴょんぴょん跳ねるその姿も、棟梁って言われて笑うところも、何もかも全部みれない。5人のTOKIOも。来年こそはツアーがあるって信じてた。新しいアルバムが出て、聴きこんで、わくわくしながら武道館に行くんんだろうなって思ってた。タオル振り回して拳突き上げて声枯らすまで叫んで、やっぱりTOKIO好きだなって言うんだろうなって思ってたけど、ぜんぶないんだって、改めて突きつけられた。4人になっても応援したい気持ちはある。まだTOKIOは好き。でも、私が好きになったのは5人のTOKIOで、それも彼で。けど、全部壊してしまったのも彼。私がみたかった25周年と、その先の未来のTOKIOは、私が好きだった人によって壊されてしまった。これからの4人が、どんな道を歩くのかは分からない。険しい茨の道かもしれないし、意外と易しい道かもしれない。音楽活動が、近い未来にあるかもしれない。でも、その全てに私の好きだった人はいない。彼の音も声も、これからのTOKIOにはない。それを受け入れられるかどうかはまだわからない。そして、私は彼を許すことだけは絶対にできない。全部壊した彼を。あぁ、みたかったなぁ。25周年のTOKIO

*1:私のTLにはヤクルトファンがたくさんいる